Radeon RX 7000シリーズの足音も聞こえてくる中、マイニング需要の低下により6000シリーズが中古市場に多く供給されている。そこで今更ながら6800の低電圧化について再考する。

初めに

Radeon RX6800はとても良いグラフィックボードだ(特にリファレンスモデル)。
価格が競合よりも安くて高性能(だった)。それでいて更にチューニングも可能。

ということでこのグラボを骨の隅々までしゃぶりつくしていく。

やり方

AMD Softwareのパフォーマンス > チューニングを選択。で、GPUコアとメモリの周波数を設定すれば完了。 古(いにしえ)の時代はMSI Afterburnerといったサードパーティ製ソフトを使っていたようだ。

環境

パーツ名称
CPURyzen 9 3900X
マザーボードAsrock B550M-ITX/ac
メモリCrucial CT2K16G4DFS832A(16GB x 2)
グラフィックボードPowerColor Radeon RX 6800(リファレンスモデル)

ケースの関係上ライザーケーブルを噛ませている。ベンチマーク等の数値は留意すること。

チューニング後

パーツ名称
GPUクロック1900MHz
GPU電圧795mV
メモリクロック2050MHz(高速タイミング)
グラフィックボードPowerColor Radeon RX 6800(リファレンスモデル)
AMD SmartAccess Memory有効

ベンチマーク

デフォルト値から結構下げているつもりだが、スコアはそこまで低下していないように思える。

消費電力

OCCTv11.0.17の3D標準テストで高負荷をかけ、3分間後の消費電力をワットチェッカーで目視確認した。

高負荷時に大きな差が出ていることが分かる。

まとめ

ベンチマークのスコアを下げずに、低電圧化/省電力化することができた(そもそもデフォルトが結構盛りすぎなところがあるのだが…)。 PCゲームといった高負荷が長時間続くようなケースは、少しの省電力化が大きな効果を発揮する。自己責任ではあるが、トライしてみる価値はあると思う。